(上の写真はエントリーとは関係ありません。息子が日本を旅した時撮ったもの。鶴亀松?)
皆樣よくご存知だと思いますが、身振り手振り、ジェスチャーの意味するところも、日本とアメリカでは違う場合が多々あります。
例えば、お金を表したい時、日本では親指と人差し指で丸をつくりますが、アメリカでは親指と人差し指をこすり合わせます(親指、人差し指、中指と三本の指を使う人もいます)。
また、日本では小指を立てて彼女、愛人などを表現しますが(親指は彼、パトロンなど)、アメリカでは通じません。
日本式に「おいで、おいで」をすると、こちらでは「あっちへ行け」になってしまうというのは、知られてきていると思います。
日本で人差し指、中指、薬指を立てると、3個とか3本とか、「3」の意味ですが、アメリカの場合は親指、人差し指、中指を立て、薬指と小指を折り曲げます。
こういう例は沢山ありますが、今日の本題ではありません。
私は、昔ある身振りをして、「ダメ、ダメ、そういう事しちゃダメ」と言われたことがあります。その人(女性)かなり慌てていましたね。
私が何をやったかと言えば、「怒ってる」「お冠」という意味で、人差し指を立てた握り拳(左右とも)を側頭部にくっつけたのです。丁度、角を生やしたような状態でした。
これは皆様にもお馴染みのジェスチャーだと思います。ドラマなどでもでてきますよね。「今、二階へあがっちゃダメ。オフクロさんこれだよ」と言いながらこのジェスチャーをするような場面。「編集長、お冠だよ」と言いながらこのジェスチャーをするような場面。
ところが、アメリカでは、これが NG なのです。やっても良いのは特殊な状況下でしょうね。
件のジェスチャーは「ムラムラときた」、「そんな気分になってきている」と表現していることになるからです(スラング表現)。
つまり “horny” なんだ、というメッセージになってしまうのです。「性的に興奮している」と言う意味。horn に スラングとして erection (勃起)の意味があり、そこからきているそうです。
Sexually excited, sexually aroused, feeling great sexual desire.
男性だけでなく女性にもあてはまるそうなので、特に気をつけなければいけません。
もちろん、horny には「角でできた」「角のように固い」「角質の」等の意味があります。前述のジェスチャーが、アブナイ意味になるという事です。
でも、今でも日本のドラマではあの身振りが使われていますし、日本では、やっぱり「怒っている」なんですよねぇー。